まぁ、昨日は各所に波紋を投げ掛ける(笑)よなネタでしたケド、万事須らく、出来るコトならお互いの立場や想い、そして歴史背景や独自の文化をリスペクトしつつ、かといって、いたずらに甘え合ったりキズをなめ合ったりするコトもなく、みんな和気藹々で、楽しく心豊かに毎日を送れたらいいなと願ってやみません。そんなのは理想論だと笑われるかも知れないですケドね。
確かに短期的なモチベーションの維持や、瞬間的な“馬鹿力”発揮のためには、仮想敵の存在を設定するとか、競争原理の過剰な発動も必要だったりするかも知れませんが、トシを重ねてカラダも若い時分ホドには思うようにならなくなってまいりますと、「そんなのゼッテー長続きしねぇーよなー」というのがフツーの感覚ダヨと、“永遠の中二病(しかも重篤:笑)”を患ってるワタシですら思います。
近頃、某最大手コンビニチェーンの深夜営業が、求人難に喘ぐフランチャイズ店にとっては大きな足枷となり、かといって、ソレを履行しなければ1700万円もの法外な違約金を取るとか取らないとか、なんてハナシが連日報道されておりますね。悲惨な内情を聞けば聞くほどハラがたつよな。出来るモンなら自分でやってみ?本部のヤツら。

↑昨日の昼飯にパンを買おうと、デポ近所に在る大手流通系“安スーパー”へとまいりました。ココは、御覧のように朝の8時から夜の23時までと、早朝深夜営業はしていないお店です。けれども、充分にモノの役にたっております。

↑買い求めたパンを、お店の対面にある公園のベンチに腰掛けながら頬張りつつ・・・「アレぇ、キャラメルコーンってこんなに安かったっけ」と、店頭に並べられた商品を見てフト思いました。自分のコドモの頃には当時の価格で200円くらいしていたような気がするけれど・・・あ、100円だったかなぁ。

↑なにげなく、その隣に目を遣れば「焼きそばUFO、98円」「カップヌードル、108円」「カルピスウォーター(どデカいペットボトルのヤツ)、128円」・・・う~ん、コレまた安い。ワタシの小中学生時の記憶では、UFOは初登場時でも100円以上はしてたように思うし、カップヌードルも100円くらいはしてた。カルピスウォーターはたった250ml入りの細い缶が70円だったか80円だったか・・・。少なくともワタシの街の乾物屋さんでは、ドコもこんな感じであったと思います。

↑その商品群の後ろの窓にはスタッフ大募集の求人ポスター掲示。ちなみに、このお店はコンビニではありません。専ら食品を安く売るダケのグローサリーストアです。一般的なコンビニよりも、遥かに精神的負担は少なかろうと推測されます。そのような条件下で、時間帯にも拠りますが、時給1,000円から1,440円までの分布。ソレこそ、ワタシが高校生や大学生(バブル景気前夜)の頃には到底ありえないホドの高給を提示しております。なにしろ、3ケタの数字が見当たらないモンなぁ。
その時代には、フツーのバイトが時給550円から600円、ちょっとハズんで700円、深夜手当付きでマキシマム850円って感じでしたヨ。ワタシが学生の頃、夜中に工事現場の旗振り誘導バイトをしてましたが、夜の10時から翌朝6時までの拘束(内、実際に旗を振るのは5時間程度)で、6,500円~7,000円の実入り。ソレが時給換算で最高峰に近いナと思ってヤッてたくらいですからね。クルマのローンやガソリン代捻出のためにと、当時のワタシなりに頑張ってたワケですヨ。
にしても、このお店の従業員の方々は主婦と思しきヒトばかり。若年層の戦力は居ないとお見受けしました。長らくデフレ傾向が続いていたので、実質的な貨幣価値はこの20年ばかり上がってきているハズ。ソコに持ってきて、このハイクラスな時給なんですから、学生時代のワタシなんかにゃ願ったり叶ったり。だけど、若いヒトはこういったところでバイトをしない。少子高齢化のせいも少しはあるかも知れませんが、学生のアルバイトって、もはや死語となってしまったのでしょうか。
もう、コレはフランチャイズの一商店主が何とか出来る領域を超えているモンダイのように思える。社会の構造を根本的に見直すべき時がとっくに到来していたんです。大きなチカラと優れた頭脳と莫大な富を持ったヒトビトが、さらにさらに私腹を肥やすために、市井の商店主が犠牲となっているんです。そして我々は、その至便さをさしたる有難みも感じずに享受しているという・・・これは、ダメだ。
いったんハナシを整理するために、現今のコンビニが如何に過重労働を強いられる職場であるかを考えてみましょう。ただ品物を売っているダケではありませんよね?陳列棚に並べる商品の搬入受け入れはもとより、銀行や郵便局的な公共料金その他の出納機能はもちろんのこと、各種チケットは売ってるし・・・ある日突然、いきなりレジカウンターの中に立たされたら、きっと誰しも呆然とするに違いありません。ソコにカタコトの外国人留学生が、いきなり実際に立たされちゃったりしているワケです。ニホンジンの学生はドコ行っちゃったの?
今朝のニュースで、パナソニック(旧松下電器)で、松下幸之助さんの創業者一族から役員さんがひとりも居なくなると云ってました。松下幸之助翁の理念には“共存共栄”というのがあったハズです。製造するメーカー、その製品を流通させる問屋や代理店、対面販売する市井の電気屋さん、そしてエンドユーザーが、全員利益を享受しようとする思想には、大いに共鳴出来るところがありました。
そういった創業者の高邁な“イズム”は、歴史の長い企業体に於いて、果たしてこれからも受け継がれていくのでしょうか。今、松下幸之助翁が生きていてくださったならば、どのような解決法を提示してくれるのかなと思わずにはおれません。末端のダレかを泣かせつつ、ソレには目を瞑ったまま突き進むビジネスモデルは長い目でみれば決して得策ではありません。結局末端にいてヤル気のある大部分のヒトビトの稼ぎがアガらず、モチベーションも下がり、よって各産業も振興せず、結果的に国力が下がる。ついには国際的競争力も失った・・・こうした負のスパイラルからは、速やかに脱却させねばなりません。
確かに流通業というのは大事なシゴトです。しかしながら流通の最初(製造するメーカー)と最後(エンドユーザーに販売する小売店)をどこまでも軽視した在り方には、大いに異を唱えたいと思います。「いたずらな安売りや過剰なサービスは、鋭利なブーメラン」、戦時中の特攻と同様に“外道の兵法”なのを今一度知るべきです。“デキル人”こそがドンドン消耗摩滅する(その一方で、デキないヒトはどこまでもヤラない・・・:泣)ので、巡り巡って終局的にはコッチに向かってトンでくる結果に・・・ああ、アブナイ!「♪コラまった、どーゆーわけだ、世の中間違っとるよぉ~(“遺憾に存じます”より)」
久しぶりに“ごまめの歯ぎしり”しちゃった(笑)。
それじゃー、また明日。今週も皆さんからのコメントで盛り上がりました!感謝、感謝デス!!
マセラティでイッてみよう!Part2・Part3・V3(ブイすりゃ~)を通したすべての過去記事への一気到達用ページ(このページが便利です。“お気に入り”にブックマークを!)を新設いたしました。
このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。