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カテゴリー「フェラーリ期マセラティの真実」の18件の記事

どれだけフェラーリ期マセラティの実像に迫れるかを追求。

2019年3月 9日 (土)

さぁ行くぞ!マセラティグラントゥーリズモのデント作業とドアトリムハズし

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 あ~、昨日の夕方からホントに寒かったケド、花粉関係者の方々にはその方がいいのかな?

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 ↑そんな、色んなモンが舞っている東京練馬では、粛々とフンばるしか能がございませんっ!本日は、予告通りに「本ネタ」を華々しくお送りいたしますが、「本ネタ」やりますと、もはやダレもついてきてないよな気もいたします(泣笑)ゆえ、専らワタシ自身の備忘録というコトで・・・。上の2枚の画像は、同じものです。グラントゥーリズモの大きくて華麗なドア、よりによって緩く美しいエッジをたてたプレスラインに“縦チョップ(歪み部分の全長20センチ、全幅5センチほど)”を入れられて、「見るたびにココロがイタむ(泣笑)」と仰る「世田谷のO」さんの御心を、どうにか癒そうという試みにチャレンジいたしました。

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 ↑一見して「う~ん・・・」と唸り出した、いつものフィニッシャーNさん。「とりあえず、上からはムリみたいなんで、内張りトレますか」「んぢゃ、セキニンモンダイに発展(笑)するとイケないんで、ワタシがやります・・・」。Nさんの持つ他メーカー車での知見も伺いながら、ウチの三男とともにパーツリストでその構成をチラチラ確認しつつ、従来のマセラティで得た経験を総動員し、三人がかりで初めてのトリムハズし作業を行いました。ハズれてみれば、「はぁ・・・こーなってるんだぁ」と得心するばかり。

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 ↑ようやく内張りトリムをハズしてサービスホールが顔を覗かせてくれましたんで、作業開始。この時、北風が強く吹き抜ける状態で、もう寒いったらありゃしません。凹み歪みの“患部”をヒートガンで温めつつのデント作業となりました。

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 ↑昨日のデント作業では、サービスホール自体はイイ感じに開いているものの、“デントバー”の操作に於いて、テコの支点に相当する部分が見いだせなかったために、上図の要領で地道に攻めて頂きました。作業開始当初、冷え切った外板は想像以上にカタく、押せども押せども戻ってきてしまう状況でしたが、そのうちコンマ数ミリずつの歩みで歪みが無くなってまいりました。

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 ↑スッカリ日も落ちようという頃、ようやくミッション完了のコールが掛かりました。そもそもエッジを効かせたプレスラインは、外板成型時に金属の密度が高まっているため、周囲も含めて非常に硬くなっており、ソコを内側から押し出すのは相当難儀な工作と云えるうえ、このグラントゥーリズモの場合には、プレスラインの上部にアール面、下部に逆アール面がなだらかに付いているという最高難度。コレを寒風突いてヤリ抜いてくれたNさんにはアタマがアガりません(ぺこぺこペコリ)。

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 ↑ついでながら、マセラティグラントゥーリズモのドア内張トリムをせっかく初めてハズしたものですから、後のために(忘れっぽい自分のために:笑)ココに詳解しておくコトにしました。コレ、地味ながらヒトの役にたちそうなんだケドな。エアバッグのハーネスをハズすためには、いったんバッテリーターミナルをハズしておく必要があります(バッテリーを再び繋ぐ時には、必ず必要となる難解な儀式というか御作法があるんですが、ココでは論じません)。上の画像では、トリム裏側に付いている固定具の構成と形状を把握出来るように説明を加えてあります。

 ピンク色で示したガイドピン(黒い樹脂製の太いピン)をはじめになんとなくボディ側の孔に保持した状態で支点とし、緑色で示したクリップをボディ上部のレールにすべてをスベり込ませたうえ、最後に水色で示したグロメットピンをボディ側の孔にそれぞれ合わせつつ、トリム本体を叩き込むのが、製造時の手順であると思われます。コレだけでも、ほぼ完全にトリムとボディは固定されます。

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 ↑さぁ、コレも最難関を突破するための「試験に出るネジの場所(略して“出るネジ”:笑→ナンの試験ぢゃ)」ですヨ。初めのうち、サイドエアバッグや上部の黒い水切りモール部分とトリム本体が、それぞれ分離する設計である可能性を考慮しつつの作業でしたので、「なぁ~んだ、全部一体なのか・・・」と判明したダケでも大きな悩みがふたつも減るハズです。特に上画像のBとCに入る長いキャップボルトが、トリムとともにサイドエアバッグユニットをもボディに締結するようになっているところなど、ヒジョーにニクい設計だなぁと思いました。

 2本のタッピングビスはトリムの底部を覗くとスグに見えますが、多くのヒトは、この2本ダケをハズして残りは大方お手上げとなりそうです。DとFはドアグリップ(把手)の上下をガッチリと固定するためのボルト。Eはドアインナーノブの後ろ側に在って、やはりボディにガッチリと固定され、思いっきりインナーノブを内側に引いた時にトリムが一緒について(割れて)こないよう配慮補強したモノだと思われます。このEのボルトも隠しネジとなっており、インナーノブの裏側に位置してストッパーの役割をする“黒く小判型の弾性体部材”をハズすコトによって、ボルト頭部に工具が入れられるようになってます(写真撮り損ねた)。・・・嗚呼、自分のためとはいえ、メンドくさいネタ書き始めちゃったなぁ(ハヤくおうちに帰りたひ:泣笑)。

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 ↑なんで大方がお手上げかと申せば、近頃の固定ピン類の数々は本当にしっくり&ガッチリと食い込んでおりまして、「ソコはそういう向きで、こういった留め方をしている」と判っていて全力で引っ張ったりコジったりと挑んでも、なかなかハズれようとはしないモノです。ましてや、暗中模索モードでは各部材を破損させないようにハズすのに困難を極めます。

 例えば、このドアウインドー底部最先端に位置するツイータースピーカーを内蔵した三角野郎(笑)。同じマセラティでもクアトロポルテⅣの前期型・後期型(エヴォ系を除く)でしたら、同じ意味の部材をワタシなら3秒でトルことが(笑)出来ますが、グラントゥーリズモのコレをハズすには、構造を見切るのに時間が過ぎゆくばかり・・・3人掛かりでハーヒー云いながらの作業となりました。

 凝ったコトしてありますよねぇ・・・“黒い三角野郎”は、上部のひとつがボディに刺さり、下部のふたつはトリムに固定されたステーに取り付けられているという。コレは振動などでもそう簡単にはビクともいたしませんね。同じ“黒い三角野郎”でもデ・トマソ時代のヤツなんかもう・・・(以下省略:笑)。

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 ↑最後に、このトリムをハズす作業の中で最大の難関が、この樹脂製のガーニッシュをコワさずに、トリムから分離する工程です。ココは画像を見たヒトの中で、「判るヒトだけが理解できる」領域なので多くを語りません。ソレにしても、おそらくは軽量化の名目でこの部材を樹脂化してコストダウンするとは・・・せめて軽量アルミダイキャストのままでいて欲しかったなぁ。まだ突板張ってないだけマシだけど(クアトロポルテⅤのウッドパネルをハズすのは、ホント命がけだったんですから:泣笑)。

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 ↑小さくて地味ですが、このフタも最後のひとつがテコでも動かなかったモノです。でも、中にはガッチリ締結されたボルトがありますんで、トリムをハズす時に逃げるワケにはイカんのですよ。

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 ↑諸々あったデント作業に伴うトリム脱着工程も、無事にフィニッシュ。本日御納車出来ました!

 それじゃー、また明日。今週も匍匐の歩みで納車をお待ちの方々には申し訳ございませんデス。

 マセラティでイッてみよう!Part2・Part3・V3(ブイすりゃ~)を通したすべての過去記事への一気到達用ページ(このページが便利です。“お気に入り”にブックマークを!)を新設いたしました。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2019年2月26日 (火)

近年のヒーターコアは、色々とモンダイだァ

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 なんだか今日は朝から暖かくて、屋外作業には絶好の一日でした。いっつもこうならいいのにな。

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 ↑コレは、正規ディーラー工場にて只今定期点検中のマセラティクーペカンビオコルサ(「横浜のS」さん号)のエアバッグECUモジュール。「時々エアバッグ警告ランプが点灯する」という症状をシュートしてもらったら、コイツ(画像は送ってくれたモノ)の中にLLC(ロングライフクーラント=ラジエター冷却液)が侵入して誤作動を起こしているコトを発見。ついでに、「集中ロックも時々オカシイ」という訴えの方も、集中ロック制御モジュールの中にLLCが入り込んでいたのが原因とのコト。本国バックオーダーに長期間掛かる見込みでもあったので、「症状が出たり引っ込んだりだから、おそらくバラして洗えば治るカモよ。だいたい、ドレも全部洩る(泣)んだから、そんなトコの下にモジュール置く設計にするなよな(大笑)。」って冗談ごかしにハンナリと頼んでみたら、懇意のメカ長さん(いつも有難うゴザイマス!)がシンパシーを感じてくれたみたいで、2つのモジュールを分解清掃、接点復活処置の上、水が掛からぬよう対策も講じてくださったそうで、ソリャ有難いやら、ウレしいやら・・・。

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 ↑ちょっと分かりにくいカモしれませんが、エアバッグモジュールはダッシュボード裏の奥深くに。

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 ↑そしてコイツが諸悪の根源(泣笑)であるアルミ&樹脂で出来たヒーターコア。デ・トマソ時期のモノは、コアがカッパー(銅)である上に、配管部分にも銅管を使用しておりまして、まず(もっともっと経年しているにも関わらず)このあたりは洩るコトが(あんまり:笑)ありません。フェラーリが参画してきてからのモデル(マセラティ3200GT以降)は、残念ながら御覧のようなアルミコアになってしまい、特にマセラティクーペ&スパイダーでは、(ヒーターホースも含めて)このあたりからの洩れや滲みが“お約束”化しているのでコマったモノです。原則的に同じ様なモノのはずなのに、3200GTではあんまり問題にならないのも不思議なハナシなんですが。同時期のアルファロメオなどでも、同様のLLC洩れに伴う合併症が様々に出る様子なので、おそらくは同じ(フィアット系列外注の)製造メーカーの品なのでしょう。フェラーリ期マセラティに於きましては、さらにコマったコトに、通常このヒーターコアが逝った場合には、“ヒーターケースAssy(エバポレーターもブロアーモーターもナニシロ全部載せのマシマシ状態:笑)”丸ごと供給の道しか設定されておりません。ソレ部品代だけで70諭吉くらい(大泣)が軽くブッ飛びます。望めばこうした中身(画像は新品)ダケを交換してくださるというのは、本当に有難く得難いコトであると心からそう思います。あらためて「有難うゴザイマス!」

 旧いマシンにリスペクトの気持ちを以って接してくれるヒトビトを大事にして行きたいモノですね。

 それじゃー、また明日。

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2019年2月20日 (水)

マセラティグラントゥーリズモSオートマティックで高速遵法走行したら、意外と(笑)燃費がイイのを発見!

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 ・・・て、長げぇ~よ、今日の表題(歴代一位カモ?)。麗らかな気候で過ごし易い一日でしたね。

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 ↑・・・というワケで、本日はマセラティグラントゥーリズモSオートマティックに乗ってプチドライブ。

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 ↑内外装ともに抜群のコンディションなんだけどなぁ。ワタシの不得手な右ハンドル巨大クーペ。

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 ↑恐る恐る、慎重この上ない走りで、高速道路を小一時間ばかりドライブいたしましたところ・・・

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 ↑おお、なんと7.3km/Lを叩き出し(笑)ました。ワタシが乗ってた「ゼト美」より燃費いいぞ!

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 ↑あとね、高速走行中に気付いたんですが、このスピードメーターの数字のイレ方は異常(笑)。特に、「80の次が110」って、一体ナンで?0から始まって20とキタら、普通は40・60・80・100・・・ってならないか?本邦高速道路や自動車専用道路での指定最高速度は60であったり80であったり100であったりするコトが多いんで、すんげー(遵法速度を維持して←ココ強調:笑)走りにくかったワ。でも、青い盤面はデ・トマソ期ビトルボに似ていて、このあたりはビミョーに血筋を感じさせるところではあります。

 それじゃー、また明日。

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2018年4月13日 (金)

【緊急課題】フェラーリエンジン搭載のマセラティ:基本をしっかりおさらい。

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 なんでマセラティだと、“名指し”で報道するんでしょうかね。“超高級外車”って冠まで付けて・・・同型のエンジンを載せたマセラティ車に御乗りの方々は、さぞや御心配だと思います。翌日の朝一番で正規ディーラーに電話を掛け、この案件についての見解を伺いましたが、とりあえず当面は独自に愚考するしか無さそうだったので、当ブログ読者様方には取り急ぎの御報告です。以下はすべてがワタシたちの推論です。正式な発表が後日あるやも知れませんので、その時は当記事のコトはお忘れください(泣)。当店で過去に撮影したストック写真の中から、同型車のものを掲載いたします。

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 ↑市街地速度走行中に車輛が着火してしまう理由には、燃焼が始まる原因があるハズです。

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 ↑エキゾーストパイプは熱源として分かりやすいですが、オイルを着火させるには少々役不足。

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 ↑だいぶ前方の方まで追ってみました。タコ足エキゾーストや触媒、このあたりは相当熱くなる。エンジンの調子が思わしくないまま(例えばO2センサー不良など)乗り続けている個体では、不完全燃焼によりバックファイアなども生じます。大量のオイルや燃料が掛かれば危険この上ない部位です。

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 ↑この辺までくると、熱源はエンジンだけとなり・・・あ、サーキット走行などでは、ブレーキローターも十分熱いモノにはなり得ます。でも先日の案件は、あくまで市街地走行中の出来事だもんなぁ。

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 ↑上から見てみましょう。樹脂のカバーに覆われたエンジン。とにかく、フューエルラインからの漏れや滲みがあれば、相当臭うハズ。「異音がしたので停車してボンネットを開けた→着火」とマスコミ各社は一様に報道しておりましたが、我々にとっては「異臭」が無くて「異音」のみなのが不可解。

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 ↑正式な原因の特定と発表が、今後なされるコトを願っておりますが、現車のダメージが大きすぎるゆえ、精密に原因を特定するのは、かなり難しそう。・・・やっぱ「異音」というのが気になるなぁ。

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 ↑いちばん理解し易いのが、「フューエルラインからの燃料漏れ→エキゾーストマニフォールド直撃→ボンネット開けて外気流入、一気にガソリン揮発→着火」しかしながら、ここまできて初めて爆発音を聞くコトとなるはず。・・・あらかじめ臭い(ガソリン揮発臭)はしてなかったのかなぁ。

 走行中の異音・・・三男と上の写真を眺めてたら、ドライブベルトに目が行きました。「異音はベルト鳴きか、プーリーのカラカラ音だったのでは?」

 画像では見えませんが、Vバンクの谷間、エンジン前方方向にオルタネータが居ります。ちょうどトライデントマークの下あたりです。「オルタネータがロック→プーリーとベルトが擦れて大きな摩擦熱(と大きな引きずり異音)若しくは金属摩擦によるスパーク発生→ソコに燃焼可能物質(おそらくガソリン)→ボンネットを開けて一気にガソリン揮発→着火」

 この場合、Vバンクの谷底に、恒常的なガソリン溜まりが在ったか、ドライブベルトが切れた拍子に、たまたまフューエルラインにぶつかり破損させ、ガソリンが一気に噴出するという偶然が重ならなければなりませんが、後者の「ドライブベルトがすべるのみならず切れる」といった事象であれば、ドライブベルトを介して駆動している回転体のどれかがロックするか、ベルトテンショナーが緩んだ結果ドライブベルトが飛べば、そのベルトは粉々に千切れながら飛散しつつ周囲を破損させる可能性があります。オルタネータプーリーが緩んで飛んでも、周囲のフューエルラインを一瞬にして切断するほどの破壊力はあるように思います。

 また、もう一つ推論いたしますと、走行中にインジェクターパイプなどに繋がるフューエルデリバリーホースが継ぎ手から抜ける様に破損し、高温を発するエキゾーストマニフォールドに大量のガソリンを垂れ流しつつ、その一方でエンジンの片バンクがガス欠となりますので、エンジン不調に伴う「ブッポ・ブッポ」的な音がしていて、そういった異音を聞いたのかも知れません。

 ところで、よく「エンジンがカブる」と申しますよね。エンジン燃焼室内に先端の点火部を覗かせたスパークプラグがガソリンで濡れてしまい、エンジンが始動しなかったり不調となる現象です。実はガソリンに引火させるのって、様々な条件がしっかりと揃わないと難しいモノなんです。逆説的に言えば、だからこそ、真夏の炎天下に30リットルや60リットル、時には100リットル以上もの大量な可燃物質をタンク内に納めた車輛たちが、何事も無く路上駐車出来るというカラクリでもあります。埋蔵量や生産性のみならず、安全性が高いので選ばれてきた液体燃料と考えてもよろしいかと存じます。

 以下、ネット上で見つけた解説の抜粋(本案件とは無関係)です。ヒジョーに勉強になります。

 (自分は)甲種危険物取扱者ですので、消防側の人間です。

 ガソリンの発火点は300度ぐらい。一方、軽油とか灯油は220度、重油が物によりますが200度台後半です。

 一方、引火点は、ガソリンが-40度、灯油・軽油は40度~70度、 重油が物によりますが、100度ぐらいです。

 引火点でいうと
 低い順に、ガソリン----→灯油・軽油→重油
 発火点で言うと
 低い順に、灯油・軽油-→重油→ガソリン

 ガソリンエンジンは、スパークプラグで燃料に「引火」させて燃焼、ディーゼルエンジンは、圧縮で温度をあげて、燃料を「発火」させて燃焼させますので、上記の順番が大事になります。(たこちゃん注:まず、ココがヒジョーに大事!)

 それと、燃料を燃やすには、温度の他に、燃焼範囲だとか、蒸気比重などの様々な要素を調整し、燃焼が起きやすい最適な条件を揃える必要があるので、 温度だけが揃えば、必ずエンジンが動く、というわけでもないようです。ただし、ジェットエンジンはすべての燃料の最大公約数的な条件を簡単に作り出せるので、さほど燃料は選ばないそうです。

 最後に、引火と発火の違いを簡単にまとめます。

 引火とは、周囲に火種から、火が燃え移ることで、引火点とは燃え移るのに最低必要な温度の事です。化学的に説明すると、 液体燃料が燃える場合は、表面の蒸気が酸素と化合し、燃焼しているのですが、 引火点とは、蒸気の濃度(蒸気圧)が、空気と燃焼を起こす比率の範囲(燃焼範囲)の下限に達している温度のことを言います。

 一方発火とは、燃料の蒸気が火種が周囲になくとも、周囲の酸素と化合して燃焼がはじまってしまうことで、発火点とは、燃焼が始まって しまう温度の事です。化学的に説明すると、物質が化学反応を起こすには その反応が発熱反応であれ、吸熱反応であれ、反応を起こすために大きなエネルギーが必要となり、これを活性化エネルギーといいます。 発火点とは、燃焼をはじめるための活性化エネルギーが、すでに周囲にある最低限の温度のことを言います。ちなみに、燃焼などの発熱反応の場合は、燃焼することで周囲の物質も活性化エネルギーを手に入れることができますので、どんどん燃え広がっていくということになります。

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 (ここから、たこちゃん)どうも、上記の素晴らしく分かりやすい解説文に問題の本質は潜んでいるように思われます。ガソリンが揮発している臭い、電気的に何かが起こっている時の臭い、ゴムや樹脂の焼ける様な臭いは、ひとりマセラティ車に限らず、走行中に感じたら早めに車輛を停めてエンジンを停止させるのが基本ではありますが、今回のケースは停止してしまった事によって却って引き起こされた(かといって、未来永劫走り続けるワケにもいかないモンなぁ・・・)事象のように思えてなりません。今後、関係各位の行う原因探求を注視してまいりたいと思っております。それにいたしましても、運転者の方を含めて、人的被害が出なかったコトには、つくづく安堵しておりますヨ。

 それじゃー、また明日。

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2018年3月 8日 (木)

マセラティクアトロポルテⅤデュオセレクト:ドアトリムのハズし方講座(笑)

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 あう~。今日は朝から雨でシケた雰囲気です。クルマの出し入れが出来なくなっちゃったヨん(泣)。

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 ↑・・・とはいえ、昨日の日没寸前に仕込んだ“本ネタ”を本日は御用意。“一般受け”ワルそー。

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 ↑まずドアを開き、ラッチを閉状態にしておく。作業に時間が掛かりますんでドア灯消灯のため。

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 ↑ドアミラー裏側の樹脂トリムをハズす。この個体は除去済ですが、大概ネタネタ病に罹患の部位。図にもありますように、トリム裏側のツメがボディ側の穴に刺さっているんですが、多くの場合に被されていたバネ鋼ヅメがボディのインナー側に落っこちてしまいます。マグネットをコネコネして、どうにか取り出しておきましょうね。写真を撮りソコなったけど、インナーのドア開閉ノブを開状態にいたしますと、その裏側奥の土台(ベースの樹脂装飾部分)にゴムキャップがあって、ソレをメクると中にキャップボルトが一本居ます。

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 ↑続いて、樹脂ベラを用いてトリム後部のリフレクターをハズします。上下2本の鉄ヅメ固定。

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 ↑さぁ、ここからが、この作業の中で、もっとも困難とキンチョーを伴うウッドパネルをハズす工程です。ウッドと申しましても、表面のウスいウスい突板一枚で、ベースは思いっきりアルミダイキャスト製です。最近の高級車はみんなこのような感じです。いきなり力任せに硬いヘラなどをヘタにカマしますと、一発で表面のウッドにクラックが入ってしまいます。他所でこの作業が行われた時に余計なコトをされますと、当店に入荷した時にワタシらがヒドい目に合わされる(泣笑)んで、ここに初めて工法と手順を開陳いたします(ってホド大袈裟なモンでもないんだけど:笑)。ウッドパネルの四辺全周に亘って、シリコンオイルを注入塗布し、スベりをよくします(このヒト手間が、あとあとホントに大切)。

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 ↑新車に近い頃ならともかくとして、年数を経過したクルマでは、多くの場合、ウッドパネル表面と周囲の皮革部が張り付いてしまっているんです。ここでは、先端に反りや欠けや汚れの付いていない樹脂ベラを用いてハガしています。すべての作業が済んだら、シリコンオフなどで拭き取ります。

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 ↑で、あとは、少々柔らかめでコシと厚みのある樹脂ベラ(オーディオ抜き出し用ヘラくらいかな・・・どうしてもビクともしない場合には、硬質樹脂のヘラやグロメットはずし工具を用いたり、先端が金属製のグロメットはずし工具の先っぽに布製ガムテープを巻いてチャレンジする場合もあります)を何本か用いてウッドパネルの四辺のドコかに「アリの一穴(本来の意味とは反対の良い意味で:笑)」よろしく、どうにか指が入るようなスキマを開けます。この作業をやったコトがある方はお分かりだと思いますが、このようにトレる事を知らないで初めて挑戦すると、どうしてもチカラ加減に躊躇が生まれてしまうくらいに、そりゃもー、ガッチリと・・・ホント、ボルト&ナットで留まっているかの如くにカタい感触です。「えいやぁ~!」

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 ↑はい、ウッドパネルの裏側は、こんなコトになってます。組立時には、トリム側のガイド穴にピンを合わせて「バンバン」と叩き込むダケ。いざハズすとなったらヂゴク行き(大泣笑)。グロメット受け側の穴の奥には、ガッチリとしたバネ鋼のキャッチが控えておりますので、コレがキョーレツな締結力を生むワケです。

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 ↑初めてこの作業を行った時に、最も構造を見切るのが困難だったのが、この握り部分です。こうして分解写真としてしまいますと、「なぁ~んだ」でおしまいですが、コレが分かんなくて、完全にトリムをぶっ壊しつつハズした先人が居たからこそ知り得たモノです。まぁ、パーツリストを閲覧すれば、部品割りダケは分かりますケドね。ウッドパネルのハズし方に準じた工法で作業を行います。あ、ハナシが前後しますが、最初の方で書いたドアインナーノブが写ってますね。この逆L字型のノブを引くと、その下にゴムキャップがありますヨ。

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 ↑フィニッシュは、ボディ側に刺さっている樹脂のグロメットを抜く工程です。コレもウッドパネルと同様に、ドコかに指の入る一穴(ワタシの場合には、トリム後端下部からイッてみるコトが多い・・・ココは状況に応じて臨機応変に)たるスキマを開け、ソコから徐々に手を突っ込んでいくようにハズして行きます。指先、イタいです(泣)。最後は、トリム全体を上方(カミガタぢゃ無いヨ:笑)に向かって引き上げるようにヌキます。トリムの上辺は、水切りモール手前のレールにハマっているからです。

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 ↑やろうとしていた真の目的。近頃の欧州車は経年での樹脂劣化がハゲしいので、コマります。

 いずれにいたしましても、よく破損するパワーミラースイッチや、ネタネタ病を発症するパワーウインドースイッチなどをハズしたい場合、パワーウインドーレギュレーターの交換&調整、集中ロックユニットの交換などには、このドアトリムの脱着作業(何もコワさないように)が必須となっております。ひょっとして、何らかの専用工具が在るのかな?ともあれ、すべて自己責任でヤレよな(泣笑)。

 それじゃー、また明日!

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2018年2月 7日 (水)

ジウジアーロ先生が紡ぐ曲線美、煌めく。

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 まー、コレも近頃では“ジュジャーロ”なんて原語読みに近い表記を散見しますが、古来表記で。

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 ジョルジェット・ジウジアーロ先生は、曲面も平面も、直線も曲線も、まさに縦横無尽&自由自在。

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 同じく、イタリアが生んだ天才、マルチェロ・ガンディーニ先生のギブリⅡとの対比も鮮やかです。

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 斯くも美しく複雑な曲面を、絵描いて、粘土捏ねて作り出しちゃうワケですから・・・まずはため息。

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 クラシカルなモティーフを随所に配するも、単純な懐古趣味に堕していないところが素晴らしい。

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 マセラティ伝統のフロントグリル造形も、的確に再現されています。曲面と直線の織り成す世界。

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 リアウインドーの強い曲率からは、ランボルギーニ350GTVや400GT+2との相似すら感じます。 

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 ジウジアーロ先生の快作造形が大阪の街を走り回るところを想像すると、痛快この上なしです。

 それじゃー、また明日!

 マセラティでイッてみよう!Part2・Part3・V3(ブイすりゃ~)を通したすべての過去記事への一気到達用ページ(このページが便利です。“お気に入り”にブックマークを!)を新設いたしました。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2018年1月26日 (金)

マセラティクーペカンビオコルサを回送

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 あう~。相変わらずゲキ寒な東京練馬。年末年始をディーラー工場で明かしたマセラティクーペカンビオコルサ(「大阪のI」さん号)、「路面の雪もほとんど融けただろうし・・・」と意を決して(笑)、自走に拠る回送にてデポに帰ってきてもらうコトといたしました。こりゃワタシにしちゃ、一大決意(笑)だワ。

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 お~、なんだか誇らしげに見えるのは気のせいでしょうか。リフトから降りてきた姿に少し感動。

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 デポに戻ってきたら、いよいよ内装の最終仕上げをしてまいります。“納車の儀”日程キメなきゃ。

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 一般路上を走り出しました。オートモードのスイッチはONでマニュアル操作を適宜行います。

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 あちょ~っ!!!光が丘公園の北側って、ハナシにゃ聞いてたケド、フツーにアイスバーンのままではあーりませんか(コレ本日の午後ですヨ)。広めのメジャーな道路を選んでいたのがアダとなったみたい。昨日「町内会のM」さん宅からマセラティクーペグランスポーツをデポまで回送しようとした時には、車庫から30メートル直進し、目の前のT字路から先がぜんぶ凍っているのを見て「はい、コレもうぜったいムリ。御本人さまに運転おねがいしや~っす」とソッコー交代をせがんだくらいにチキン野郎なワタシにとって、アイスバーンは本当にコワい存在(運転交代してくれた「町内会のM」さんは、「カンビオは意外にもキチンとトラクションが掛かりますねぇ・・・」なんて、笑顔で余裕の発言をブチかましておられましたが:笑)なのです。若いころは普通タイヤで果敢に雪道走ってたモンですが、「必ず、何か、ヤる」ので、原則的に雪道凍り路では自動車を運転するコトが無くなりました。そろ~り、そろりと走り、ガソリンスタンドで給油して無事に到着(ほっ・・・)。まだまだ凍ってるところがたくさん(川越街道=R254ですら凍ってる路面残ってました)あります。皆さんも、お気をつけくださいね。

 それじゃー、また明日。

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2017年12月20日 (水)

ふぅ~ん、細かい違いがある・・・

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 あう~。本日も早朝は身を切る寒さでしたが、日中は比較的過ごし易かったので助かりましたヨ。

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 さぁ、またまた出ましたネタネタスイッチ・・・いや、もはやスッカリさわやかに生まれ変わりました。

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 それぞれ、裏側の樹脂カバーをアチコチ補修して、ナビ&オーディオコントロールが2セット完成。

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 ・・・で、同時にやったからこそ分かったコト。左右のダイヤルスイッチの径と基部の形状違い。

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 いっけん同じように見える部分も、こうして年式ごとの相違点があるから、マセラティは難しい。

 コレで、「大阪のI」さん号と「横浜のS」さん号、2台のマセラティクーペカンビオコルサ用のスイッチ群の再生がようやく済みました。お正月休みまで残すところ一週間、最終コーナーをコケないように、つとめてシンチョーに回らないと(アセりは禁物:笑泣)ね。皆さん頑張りましょう!

 それじゃー、また明日。

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2017年12月 5日 (火)

細かいパーツまで、ネタネタは根源的に解決!

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 あー、もう本日は肩凝った、腰イテぇ、目がトレそう(泣笑)。あ、わざわざデポにお越しになった「テツヲタ」さん御夫妻には失礼いたしました&鉱物ぢゃなかった好物の麦汁アルコール関係(笑)をたくさん有難うございました!なにせコレやってたモンで、ホントに足の踏み場も無かったのヨ。

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 ・・・ああ、またコレかよと思うなかれ。昨日の写真と同じモンですケドね、はっきり申し上げて。

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 昨日の夕方、全体的にビアンコの半艶仕上げに塗り上げ、乾燥を確認の上でマスキングシートを。

 →この作業が、超肩こりの原因その1(この文字数、一気にヤッてごらんなさい:笑泣)。

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 半日掛かりで貼り終えたら、すかさず半艶ネロで全体を塗り上げます。「八王子のK」さん(お元気ですかぁ?)、何年か前の極寒の真冬に「デポ事務所のあまりの寒そうさ(泣笑)」を見るに見かねてプレゼントしてくれた遠赤外線セラミックヒーターが乾燥時間短縮用に大活躍(感謝、感謝!)。

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 で、ここからがまた、超肩こりの原因その2。マスキングシート文字を一文字ずつプルプルと。

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 マスキングシートって、用が済んだら、こうしてハガされてしまうのもなんだか勿体ないような。

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 で、御覧のようにスイッチ群の塗り分けが出来ました。細かい部分の手直しは明日にしよっと。

 →あ~、また今夜も「せんねん灸」漬けだワ(泣笑)。

 それじゃー、また明日。

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2017年11月10日 (金)

設計思想(笑)

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 本日は“本ネタ”イッてみよー!・・・ケド、この手のネタは喰い付きがよろしく無いようで(泣笑)。

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 昨日は、先日正規ディーラーでのカンビオクラッチ交換を済ませたマセラティクーペカンビオコルサ(「大阪のI」さん号)を店頭に置きまして、朝から夜までガラスコーティング作業を施して頂きました(「稲敷のK」さんアリガトね)。イイ感じに仕上がってまいりましたヨ。次は、内装ネタネタとの闘いの幕が切って落とされます(表現ダケは勇ましいケドな、やってるコトはいつもチマチマしい:泣笑)。

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 そのような中、デポ場内では先週の土曜日午後から開始したマセラティスパイダーカンビオコルサ(「渋谷区のK」さん号)のウインドーレギュレーター交換&調整作業の続き。調子を見るために数回上げ下げすると、じきにモーターが熱を帯びてまいりますので、文字通りの「冷却期間」を設ける必要があって、ようやく勘所を掴んだところで、作業中断となるために、断続的にモーレツな時間を費やすコトとなります。それゆえに正常な動作をようやく得られた時の喜びといったらもう(笑)。そそくさと防水シートを貼り付けて、内装トリムを組み上げれば完成なのですが、ひとつ工程を進めるたびに、もう一度、もう一度と動作確認をしながら(ダメなら、また全バラからやり直しなモノで)、匍匐の歩みデス。なにしろ、全然関係無さそうなネジの締め加減ひとつで、調子がおかしくなるのが、旧いマセラティ車のウインドーレギュレーターに於ける伝統芸能(インナーパネルの設計に問題ありすぎ、剛性無さすぎ:泣笑)でありますから。

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 フェラーリエンジン搭載のクーペ&スパイダー以降モデルでは、ドアトリムを分解する時に立ちはだかるのが、一度入れたらテコでもハズれてくれない、このガーニッシュなのです。あ、ちなみに装着は3秒で出来ます(叩き込むダケ:笑)。ですから、コレを装着する直前まで、ドア内部の臓物が正常動作するかどうかを見極める必要があるのです。・・・あ、クアトロポルテⅤのガーニッシュをハズすのは、もっともっとたいへん(ホントに三万倍くらい、たいへん:笑泣)。

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 ・・・続いて、本日はランチアイプシロン(「浜松市のU」さん号)も御参考までに。やはり先日継続車検を突破して待機させておりましたが、ドアトリムの内張りがパフパフとエアが噛んだ感じになっちゃってるんで、ソレをどーにかしようと。ソレにしても、先ほどのスパイダーと比べてみてください。嗚呼、このランチアの持つ素晴らしく洗練されたドア内部の防水カバーよ。ウインドーレギュレーターモーターを単体でハズしてから、ボディにボルトオンされている防水カバーをハズしていくのでしょうね。こんなに凝った作りのイタリア車は初めて見たワ。ランチアブランドってスゴイ!ソレに引き替え、同じ時代のマセラティはナニやってんだか(でも、デ・トマソ時代のビニールシート&ガムテープ貼りよりは成形されているダケ何万倍もマシかな)。ホントにコレ、後から直す者にとってはイイなぁ・・・。

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 ・・・でも、パフパフしてるのよねぇー(泣)。まず、とりあえずドアトリムをハズしてはみたものの・・・

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 あー、こりゃムリだぁ。白い表皮が貼ってある部分のパネルは、こうして裏側で樹脂の溶着にて固定されているのでした。ものすごく時間があったら、溶着部分を掻き落として、固定時には、タッピングビスなどを駆使すればどうにかなりそうではありますが、本日はハマリ回避とさせて頂きました(スミマセン!)。

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 と、何事も無かったかのようにドアトリムを装着して、明日の納車に備えて洗車をいたしました。

 それじゃー、また明日。

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