
ホゲホゲ、ついに師走と相成りました。もう28年はイイや、平成29年イッてみよう(泣笑)!!





岡本たこポン和久様
・・・少々興奮気味に話していました。
「すごいですねぇ、この車は。加速がすごいです。乾燥した舗装路で2速で全開にしたら後輪が滑りました」
私はさもありなんと微笑みながら頷きました。
「後ろに乗っていたやつは気分が悪くなったそうです」
だがしかし!!
キィを受け取り、ドアを開け乗り込みました。
懐かしくも見慣れた、居心地の良い室内、ああ、帰ってきたよ。
なぜか手になじむキィをキィホールに差し込み、ひねりました。
軽くエンジンはかかり、破れたマフラーのせいで実にいい音がします。
軽くフリッピングすると…おやぁ~
ちょっとこれは・・・・・・・・・・・・・・・あまりにも鈍い。
鋭い911に慣れてしまったのか、それとも…
ちょっと動揺しながら国道に出ると、すぐにわかりました。
なんもかんもシャマルと違う!!
音、振動、乗り心地、加速、何もかもがおかしい。
止まる気配はありません。
ひどい乗り心地と振動です。
高速に入ってからはさらに耳を覆いたくなるような音が…でも早く走るんですね、可哀想なことに。
加速は全く鋭くないのに。
止まる気配がないことをいいことに○×▲出してみましたが、出ました、でもなんとなくの印象です。
う~ん、まるで歳をとった昔は売れっ子だったストリッパーもしくはコールガールのようだ。
外見はまだまだいける。
濃い化粧か、いやいや、もともと相当な美人だったから。
でも脱がしてみたら豊満な胸は重力に逆らえずどこまでも落ち、腹は言うまでもなくぽよんぽよん。
脱がした後の具体的な情景描写は自粛いたしますが、彼女の名誉のため、かっぽんはさすがだったと記しておきます。
私の後をBMWの6シリーズクーペがついてきます。
シャマルに敬意を払っているのでせう。
抜こうとはしませんでした。
ただ、追い越しで加速するとちゃんとついてきます。
こっちは白煙吹いていないかと心配なのですが。
思わず途中でたこポンに電話しました。
自分の車という以前に、これではシャマルがあまりにも可哀想だ、何とかしてくれ!!と。
実に優秀なi-phoneのマップのおかげで難なく門司港に着くことが出来ました。
小雨降る中、寂しげに佇むシャマル。
前にはピカピカ黄色のフェラーリが止まっています。
こいつは東京に売られていくようです。
ドナドナド~ナド~ナ。
非常に調子の良さそうな、軽快なフェラーリサウンドを奏でておいででした。
シャマルのほうは、フェリー内部に乗り込む時、さらに新しい音が…左後輪の方から何かを引きずるような音が。
無論、船に収めた私は、その音の原因を確かめるような真似は致しませんでした。
全て、東京に任せますから。
ド・素人の私が何かしてはプロ中のプロに失礼です。
「じゃあな、シャマル。また以前の性悪女に戻ってくれよな」
ルーフに軽くキスをして船を後にしました。
煙草を吸いながらタクシーを玄関で待っている間、私の心はなぜか穏やかでした。
総てを託したという、いわば踏ん切りがついたという気持ちでした。
たこポンは不敵にもブログのネタにしようとしているらしい。
相変わらず節操のない奴だ…
あっ、フェリー内のシャマルの写真を撮っていないことに気づきました。
走って船内に戻った私が見たものは…疲れ果て、ワインを飲みながらカフェのテーブルの上で寝てしまった年老いた、かつて愛した娼婦のような姿でした。
ああ、たこポン、どうか何とかしてください。
思わずひれ伏し、タイヤにキスしてしまうようなシャマルに、どこまでも性悪な女に戻してください。
お願いいたします。
I藤”年老いたかつての色男”R太郎 拝

(この項のみ、たこちゃんの註)・・・と云った内容のメールを送りつけておきながら、「コレをブログねたにしてもよろしいのでせうか」と、言わずもがなだよなとも思いつつ、あえて問うたワタシに対してやってきた返信が以下の文章でおます。ああ、ちなみに、本日の写真はすべて御大さまからの直々の写メでお送り頂いたモノでありんす。大分の御自宅を出て、新門司港まで自走してフェリーに搭載するまでの軌跡なのでせう。

おはようございます、岡本たこポン和久様!I藤R太郎です。
これからも大変お世話になります。
別にブログネタにしてもらいたいと思って書いた奴じゃないよ。
してもらいたかったら、もっと詳細にあの情景を書いたけど。
本当に哀しくて淋しかったんだよ、あんな車になっちゃって。
実生活でもあんな性悪女には過去ほんの一人二人しか出会ったことはないけど、車にそんなやつがいたとはね。
それがすっかり老いたようになってしまって、俺は哀しかった。
ちょっと書くつもりがあんなになってしまったんだよ。
それだけ想いが思いの外深かったんだろうね。
別に使ってもいいよ。
肝心なところはそのままにね!
恋するブースカ 拝
「肝心なところはそのままに」・・・って、ドコが肝心なんだか(ほぼ原文をソンチョーしやした:笑泣)。
それじゃー、また明日。本日は、皆さまの感想文を乞う(ある意味で大喜利:笑)コトにします。
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